Japanese
English
特集 CKD-MBDの新しい潮流
CKD患者の血管石灰化病変の特徴
冠動脈病変
Calcification in coronary arteries
中野 敏昭
1
NAKANO Toshiaki
1
1九州大学病院腎疾患治療部
キーワード:
急性冠症候群
,
冠動脈石灰化
,
プラーク破裂
,
石灰化結節
,
冠微小循環障害
Keyword:
急性冠症候群
,
冠動脈石灰化
,
プラーク破裂
,
石灰化結節
,
冠微小循環障害
pp.287-290
発行日 2023年9月25日
Published Date 2023/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000869
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はじめに
慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者は心血管合併症の頻度が高く,そのなかで冠動脈疾患は生命予後を左右する重要な疾患である。近年,冠動脈における石灰化はプラーク破裂や石灰化結節に影響し,急性冠症候群発症の増悪因子になることが徐々に明らかにされてきている。また,冠動脈の石灰化は,心臓における微小循環障害に影響する可能性が示唆されている。本稿では,病理学的な側面から,冠動脈石灰化の心疾患における意義について概説する。
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