特集 ここまできた循環器領域の低侵襲治療
広がる選択肢:以前は手術しか選択肢がなかったが,現在は…
冠動脈3枝病変へのカテーテル治療
塩見 紘樹
1
Hiroki SHIOMI
1
1京都大学循環器内科
キーワード:
冠動脈インターべンション(PCI)
,
冠動脈バイパス手術(CABG)
,
3枝病変
Keyword:
冠動脈インターべンション(PCI)
,
冠動脈バイパス手術(CABG)
,
3枝病変
pp.241-245
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_241
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪本邦では,3枝病変の治療として半数以上で冠動脈インターベンション(PCI)が選択されている.
▪近年の臨床試験の結果では,3枝病変については,PCIに比べて冠動脈バイパス手術(CABG)の成績が良好であるという報告が多い.
▪今後,冠血流予備量比(FFR)を用いた治療病変の適応評価やより至適な薬物治療によってさらに3枝病変を含む多枝病変に対するPCIの治療成績の向上が期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2018