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特集 冠動脈画像診断の進歩―冠動脈CTの現状と将来
冠動脈CTでプラーク性状の診断は可能か
Is it Possible to Identify Coronary Plaque by Multislice Computed Tomography Coronary Angiography?
鈴木 康之
1
,
松本 直也
1
Yasuyuki Suzuki
1
,
Naoya Matsumoto
1
1駿河台日本大学病院循環器科
1Division of Cardiology, Surugadai Nihon University Hospital
pp.471-474
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101474
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はじめに
動脈硬化性疾患の一部である冠動脈疾患は米国における死因の1位を占め,国策として冠動脈疾患の制圧が急務となっている.わが国の死因は悪性新生物が1位を占めるが,ともに動脈硬化性疾患である第2位の心疾患と第3位の脳血管疾患を合計すると悪性新生物に匹敵し,本邦においてもその早期診断とマネージメントが重要な課題となっている.
冠動脈疾患の診断は,過去30年間にわたってカテーテルによる冠動脈造影をゴールドスタンダードとして行われてきた.しかし,近年冠動脈マルチスライスCT(multislice computed tomography;MSCT)の登場により,冠動脈疾患の診断が,より侵襲の少ない簡便な検査として行えるようになってきている.
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