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Perspective●展望
糖尿病のチーム医療はどこまで実現したか?
Is there a progress in team medical care for patients with diabetes mellitus?
大久保 雅通
1
1内科(糖尿病) 久安医院
pp.310-311
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100965
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糖尿病の多数を占める2型糖尿病ほど,日常の生活習慣が治療効果に影響を与える疾患はないであろう.すなわち糖尿病を適切に治療するためには,患者の病状とともに生活背景をよく知ることが第一歩となる.また,治療そのものが長期にわたるため,適切な情報を提供するだけでなく,患者が継続できるように支援を行わなければならない.これらを実現するためには医師のみでは不可能であり,コメディカルスタッフとの連携によりチーム医療を実現することが必要となる.
松岡はチーム医療について,医師,看護師,栄養士,薬剤師,臨床検査技師などの専門職が,患者のニーズに応じて包括的な指導を自己の能力の範囲内で行う形式であると述べている1).また,糖尿病医療チームとは,医師を中心として看護師,管理栄養士,薬剤師,臨床検査技師,理学療法士など糖尿病医療に関係する多職種の人たちによって形成されるものと定義されている2).
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