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特集 チーム医療はどこまで実現したか?
愛媛糖尿病療養指導士認定制度の取り組み
Approach to the Ehime certified diabetes educator
清水 一紀
1
1愛媛県立中央病院糖尿病内分泌代謝内科
キーワード:
①CDE
,
②ECDE
,
③チーム医療
,
④LCDE
Keyword:
①CDE
,
②ECDE
,
③チーム医療
,
④LCDE
pp.345-348
発行日 2009年7月15日
Published Date 2009/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100961
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チーム医療と糖尿病療養指導士制度にいたる背景とは?
わが国での糖尿病が増え始めた頃,愛媛の糖尿病専門医はまだ少数で,コメディカルを対象にした系統的な研修や教育は,ごく一部の限られた施設でしか行われていませんでした.しかし一方で,愛媛の糖尿病の先人の先生方は1970年から「糖尿病同好会」を設立し,糖尿病治療の研修の場を長きに渡り継続されていました.
時代とともに急激に糖尿病患者が増加する中,自己注射,自己血糖測定など自己管理のための薬剤,機材の開発など医療ニーズの多様化が進み,糖尿病医療は医師のみでは対応できなくなってきました.そこで欧米で導入されているチーム医療を行うために,糖尿病療養指導の専門スタッフ育成が急務となり,「糖尿病同好会」の先生方を中心に,1995年に松山チーム医療研修会が発足しました.チーム医療研修会では,松山出身の松岡健平先生のテキストを中心に,糖尿病の病態や診断と治療,検査,食事療法,運動療法,合併症などの基本的な学習,さらに実践報告などを施設の垣根を越えて行いました.このような背景の中でコメディカル間の交流も進み,糖尿病療養指導士(Certified Diabetes Educator:CDE)待望の意識が高まってきました.
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