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特集 糖尿病診療のアート
名人からコツを学ぶ
外来診療におけるアート
The art of diagnosis at outpatient settings
大平 善之
1
,
生坂 政臣
1
1千葉大学医学部附属病院総合診療部
キーワード:
①外来診療
,
②臨床推論
Keyword:
①外来診療
,
②臨床推論
pp.113-116
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100919
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入院と比較して,時間的な制約が厳しい外来では,より効率的な診療が求められる.したがって,身体診察や各種検査の結果がそろった後に鑑別診断を行う,いわゆる後ろ向き推論は,入院では有用だが,外来で用いることは現実的ではない.このため,外来では,病歴から結果を予測しながらの前向き推論(Tips 1)が必須となる1).
熟練した外来医は,後述するパターン認識や仮説演繹法,Semantic Qualifierを用いて,比較的短時間に疾患仮説を立て,日常的な問題はもちろん,複雑な問題をも解決していく.こうした制限の多い外来で,瞬く間に問題を解決する“技”こそ,外来診療におけるアートである.
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