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特集 患者満足度を高める糖尿病診療
第1部 外来で患者満足度を高める
変化ステージ評価
食事療法の変化ステージを知る
Let's evaluate the acceptability of the eating plan
山本 壽一
1
1ハートライフ病院糖尿病センター
キーワード:
食事療法
,
変化ステージ分類
,
高危険度状況
Keyword:
食事療法
,
変化ステージ分類
,
高危険度状況
pp.271-273
発行日 2005年2月15日
Published Date 2005/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100693
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変化ステージから療養指導が始まる
食事療法の必要性を患者がどれくらい認識しているのか.望ましい食事療法を始めるまでのどの段階にいるのかを把握する.
外来指導の実際
セルフケアの1つとして食事療法は欠かすことができません.患者が食事療法の必要性についてどのように思っているか(食事療法への準備状態)を明らかにすることで,私たちの指導や援助手段が明確になるのです.食事療法に対する患者の準備状態は絶えず変化しているものです.患者のこのような行動変化への準備状態は5段階で分類する「変化ステージ」1)で表現できます.初診時,そして患者の食事療法に変化が見られたときには変化ステージ分類を実施したいものです(Tips 1).
□食事療法の変化ステージ分類
変化ステージ分類は以下の5段階に分けられます.
1)前熟考期:行動変化を考えていない.
2)熟考期:行動変化の意義は理解しているが行動変化は見られない.
3)準備期:患者なりの行動変化が見られる.すぐに開始できる状態.
4)行動期:望ましい行動を始めて6カ月以内.
5)維持期:望ましい行動を始めて6カ月を超える.
変化ステージ分類の具体的な方法はBox 1の質問表で患者自身に答えてもらいます.
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