Japanese
English
特集 糖尿病―心理と行動のサイエンス
糖尿病者への心理臨床的アプローチ―面接と描画法を用いて
A psychotherapeutic approach to diabetics―An interview using the drawing technique
山﨑 玲奈
1
,
山川 裕樹
2
,
中野 祐子
3
,
飯野 秀子
4
1京都市教育相談総合センター
2成安造形大学
3渡辺カウンセリングルーム
4京都大学大学院教育学研究科
キーワード:
心理臨床的アプローチ
,
描画法
,
糖尿病イメージ
Keyword:
心理臨床的アプローチ
,
描画法
,
糖尿病イメージ
pp.51-55
発行日 2005年1月15日
Published Date 2005/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100625
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Case 糖尿病治療の枠組みにのりにくい患者
患者:Aさん,30歳代前半の2型糖尿病男性.
家族歴:母親は彼の産前より2型糖尿病を発症.
現病歴:13歳のとき,学校の健康診断で糖尿病と判明.しかし,治療は受けずに放置.専門学校在籍中19歳の時,就職を控え初めて医療機関にかかる.その際,血糖コントロールの必要性を説かれたにもかかわらず,定期受診には至らなかった.しかし25歳頃から,ようやく治療に取り組むようになった.現在,速効型インスリン注射3回/日と中間型インスリン注射2回/日を行っている.
身体所見:身長170cm,体重83kg(BMI 28.7),血圧160/74mmHg,貧血黄疸なし,胸腹部異常なし,浮腫なし,知覚低下なし,アキレス腱反射減弱.視力低下は認めず.
検査所見:尿所見:糖(2+),尿蛋白(4+),尿ケトン体(-),血液生化学所見:Hb 13.8g/dL,総蛋白5.8g/dL,血清アルブミン3.1g/dL,血清クレアチニン2.4mg/dL,HbA1C 8.0%,朝食前血糖値212mg/dL,尿中C-peptide23.3 mg/gCr,眼底所見:福田分類A1-A2.
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