連載 歴史と遊ぶ・第1回【新連載】
歴史へのスタンス
江藤 文夫
1
Fumio Eto
1
1国立障害者リハビリテーションセンター
pp.57-61
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100386
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歴史に関心を抱く人は多いと感じる.歴史をロマンととらえていると楽しいが,系統的知識として受験勉強を想定すると面白くない.理由の一つは,明治時代以降に西洋近代科学の影響を受けて,実証的手法を重視して展開してきたわが国の歴史研究が,教科書に十分反映されていないことも関係あるかもしれない.特に第二次世界大戦後の膨大な量の研究は取り上げにくい風潮があるのだろう.
内科医であって,史遊会の顧問をされていた蜂矢敬彦(筆名,蜂矢敬啓)氏のような本格的な文章を書くことはできないが,かつての氏からのお誘いを思い出して,私も自分や身内の半生を話題として歴史と遊んでみたい.しばらくお付き合いいただければ幸いである.リハビリテーションへの個人的な思いも多少は述べさせていただく.
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