特集 妊娠時の生理--その適応と異常
Ⅲ.適応異常とその周辺疾患
妊婦糖尿病—とくに予防と早期発見
安藤 暢哉
1
,
吉田 益美
1
Nobuya Ando
1
,
Masumi Yoshida
1
1北野病院産婦人科
pp.1028-1033
発行日 1977年11月10日
Published Date 1977/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205728
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1921年にBantingとBestによりインスリンが発見されて以来半世紀余り経た現在,糖尿病婦人の不妊,妊婦死亡の問題はほぼ解決し,糖尿病妊婦における児の周産期死亡も近年減少傾向にあり,これは糖尿病コントロールの改善,適切な分娩時期の決定,新生児管理の進歩に負うところが多い。
妊娠と真性糖尿病の合併例のコントロールについては他の成書に譲ることにし,今回は特集号のテーマ「妊娠時の生理—その適応と異常—」に関係ある事柄について述べたく思う。
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