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Case 1
発症後2年.入退院を繰り返すが血糖コントロールが良くならない46歳の1型糖尿病男性
主訴:口渇,多飲,多尿.
家族歴:糖尿病の家族歴はなし.
現病歴:2年前感冒様症状後,全身倦怠感が持続するため近医受診,1型糖尿病と診断される.入院のうえ,直ちにインスリン治療が開始された.その後の2年間に約1カ月ずつ3回入院を繰り返すも,HbA1C 13%以上と血糖コントロールが改善しないため紹介された.インスリンレジメは,朝食前,夕食前それぞれ中間型インスリン36単位,14単位であった.これにaグルコシダーゼ阻害薬が併用されていた.
身体所見:体重66.8 kg(過去最大68 kg),身長180 cm,BMI 20.6,血圧112/64 mmHg,起立性低血圧なし,腱反射正常,眼底所見異常なし.その他特記すべき身体所見なし.
検査所見:随時血糖358 mg/dL,HbA1C 13.2%,血中Cペプチド<0.1 ng/mL,抗GAD(抗グルタミン酸脱炭酸酵素)抗体0.3 U/mL未満.微量アルブミン尿なし.肝機能,脂質代謝異常なし.
Case 2
糖尿病指摘後2年間放置,強い高血糖症状を来して受診した56歳の2型糖尿病男性
家族歴:糖尿病の家族歴はなし.
現病歴:2年前健康診断で糖尿病と高血圧を指摘されるも放置.2,3カ月前より口渇,多飲,多尿,全身 倦怠感が出現.この間10 kgの体重減少を来し受診.
身体所見:体重65.0 kg,身長168 cm,BMI 23.0.血圧118/74 mmHg,腱反射低下.眼底所見異常なし.
検査所見:HbA1C 14.3%,随時血糖267 mg/dL,尿中Cペプチド107.4 μg/gCr.抗GAD抗体0.3 U/mL未満. 微量アルブミン尿なし.肝機能,脂質代謝異常なし.
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