Japanese
English
特集 糖尿病診療に欠かせない視点
小児糖尿病患者への注意点
Special remarks for childhood diabetics in addition to the formal diabetic treatment
武田 倬
1
1鳥取県立中央病院
キーワード:
1型糖尿病
,
2型糖尿病
,
低血糖
,
シックデイ
Keyword:
1型糖尿病
,
2型糖尿病
,
低血糖
,
シックデイ
pp.411-414
発行日 2003年7月15日
Published Date 2003/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100464
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Case
発症初期から糖尿病チームと患児・家族が共に理解し合い,長期的に良いコントロールが続いている1型糖尿病の女子中学生
患者:15歳,女子.
主訴:口渇・多飲.
家族歴:糖尿病なし,兄弟;10歳の兄1人.
現病歴:1996年12月(8歳)風邪をひいた.1997年2月頃から急に口渇,多飲,多食あり.約2週間後近医を受診した.高血糖(404 mg/dL)と尿ケトン体陽性で紹介されて受診し入院(Tips 1).
身体所見:身長129 cm,体重22 kg,BMI 13.2,その他特記すべきことなし. 検査所見:血糖512 mg/dL,尿ケトン体+3,HbA1C 13.8%,pH 7.383,ICA陽性
その後の経過:入院翌日より,R-R-R-Nの1日4回注射でインスリン治療を開始し,10日後にはインスリンが1日計37単位まで増量,その後漸減してR8-R8-R7-N6で外来治療となる.その間本人と両親に対して主治医を中心に看護師,栄養士,薬剤師,検査技師,保健師がチームとして関わって,インスリン自己注射,血糖自己測定,調理実習など行う.退院前には小学校の担任,養護教諭との話し合いを行い,退院後すぐ学校に復帰.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.