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特集 糖尿病診療のQuality of Careを向上させたい
Part 1 医師の壁と患者の壁
日本人の血糖コントロールの現状―JDCSのデータにみる日本の糖尿病患者の姿は?
Glycemic control status in Japanese patients with diabetes mellitus
曽根 博仁
1
,
山田 信博
2
,
JDCSグループ
1筑波大学大学院臨床医学系内分泌代謝糖尿病内科/健康スポーツ医学
2筑波大学大学院臨床医学系内分泌代謝糖尿病内科
キーワード:
JDCS
,
大規模臨床研究
,
血糖コントロール
,
リスクファクター
Keyword:
JDCS
,
大規模臨床研究
,
血糖コントロール
,
リスクファクター
pp.21-25
発行日 2006年1月15日
Published Date 2006/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100431
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血糖コントロールが良い,若い患者のほうが長期的に悪化しやすいので油断しないようにしよう.
JDCSにおける日本人糖尿病患者の血糖コントロールの現況は
従来の糖尿病の疫学・大規模臨床研究の多くは欧米白人患者を主な対象としており,一部研究はアフリカ系やヒスパニック系の患者を含むものの,まとまった人数の東アジア人患者を含む研究は多くない.そのためわれわれの毎日の診療においても,これら欧米人患者のエビデンスを日本人患者に適用せざるを得ないのが実情である.しかしアジア人と欧米人の糖尿病患者との病態の相違1,2)を考慮すると,そのようなエビデンスの「使いまわし」が可能かどうかは疑問である.
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