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糖尿病エンパワーメント・患者中心の医療の現場を訪ねて
毛利 貴子
1
1佐賀医科大学総合診療部
pp.390
発行日 2003年5月15日
Published Date 2003/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100412
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糖尿病を持つ人たちが,糖尿病は自分の力でコントロールできることを発見するようにお手伝いするというエンパワーメントの理念に共感していた私は,その実際を見学したいとミシガン大学公衆衛生大学院の岡崎研太郎先生に相談し,ミシガン大学糖尿病リサーチトレーニングセンターのBob Anderson先生を訪ねる機会を得た.糖尿病以外の領域での同様なアプローチを探しているときに出会った本,「患者中心の医療」に書かれた,患者を疾患と病を持つ人間としてとらえ,医師と患者が力を分かち合う新しい臨床技法への興味も膨らみ,畏れ多くも著者の方々にメールを出し,カナダのウエスタンオンタリオ大学を訪問する機会も得ることができた.
ミシガンでは,センターの方々との面接に加え,先生方の外来も見学させていただいた.1型糖尿病の方々を中心にインスリン強化療法の治療を専門にされているArno Kumagai 先生の外来を中心に紹介したい.
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