Japanese
English
チームでBrush Up 糖尿病診療
症例から学ぶエンパワーメント(1)
Empowerment through learning
山本 壽一
1
,
毛利 貴子
1
,
大城 郁子
1
,
玉那覇 美幸
1
,
仲里 幸康
1
,
牧門 武善
1
,
久場 徳子
1
,
新垣 優子
1
,
我那覇 優子
1
1ハートライフ病院 糖尿病センター
pp.221-228
発行日 2004年3月15日
Published Date 2004/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100148
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Case 傾聴が基本
患者:Tさん,54歳,女性.151 cm,50 kg.
職業:調理師.
主訴:検診で糖尿病を指摘され精査希望で受診.
家族構成:夫と子供2人(26歳,27歳)の4人で暮らす.
既往歴:9年前に胆囊結石症で手術.
家族歴:母が糖尿病で透析をしていたが7年前に合併症で亡くなる.
現病歴:今年受けた職場の検診で初めて糖尿病を指摘される.運動好き,職場の仲間と短距離走をやっていた.初診時の外来ではHbA1C 13.0%,空腹時血糖値239mg/dL,尿ケトン体陽性であった.糖尿病になった原因を本人に尋ねたところ,外食と子どもへのストレスと答えたが,ストレスの内容については語られなかった.初診時に1,500 kcalの栄養指導を受け,果物や甘い物が多かったと反省し自分なりに1カ月間努力したが効果なく入院を勧めた.しかし,入院はできないと拒否されていた.初診から2カ月後にも血糖値は高く尿ケトン体も陽性のままであるため担当医の説得で入院となった.
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