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特集 検査はどこまでやるか
クリニックでできる内科・眼科連携―「日本糖尿病眼学会編:糖尿病眼手帳」を活用しよう
Usage of the ophthalmological notebook of diabetics producted by Japanese Society of Ophthalmic Diabetology
大野 敦
1
1東京医科大学八王子医療センター内分泌代謝科
キーワード:
糖尿病患者
,
診療情報提供書
,
内科・眼科連携
,
糖尿病手帳
,
糖尿病眼手帳
Keyword:
糖尿病患者
,
診療情報提供書
,
内科・眼科連携
,
糖尿病手帳
,
糖尿病眼手帳
pp.143-149
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100368
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Case
眼科宛てに診療情報提供書を作成するも未受診が続いた症例
56歳男性.40歳代後半より健診で糖尿病を指摘されるも,仕事が多忙のため放置.今回家族の強い勧めで受診.初診時,身長165 cm,体重68 kg,BMI 25.0,空腹時血糖値168 mg/dL,HbA1C 9.2%,尿ケトン体陰性であった.
長期放置例のため,まずは糖尿病食1520 kcalで栄養指導を行うことと,眼の自覚症状はなかったが眼科医による眼底検査が必要と考えた.しかし初診時は自家用車で来院されていたため,
1)次回は散瞳しても大丈夫なように公共交通機関で来院すること,
2)内科受診前に眼科を受診すること,
を確認してから紹介状を渡した.
2週間後の内科再診時に眼科受診の件を確認するも未受診とのこと.今回も自家用車で来院.このあと仕事に戻るので,どうしても車でないと困るとの理由であった.そこで現在眼の自覚症状がなくても眼底検査が必要な理由を改めて説明した.
しかし次の受診時にも時間がないとの理由で,眼科は未受診.自宅より当センターまで公共交通機関を利用すると,バス―電車―バスと乗り継ぐ必要があり50分以上かかる(車ならば約15分)ので自家用車でないと大変に不便と話される.
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