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特集 検査はどこまでやるか
血糖検査とグリコヘモグロビンの即時検査―早朝空腹時血糖は必要か? HbA1Cの即時検査の意義は?
Blood glucose and real time HbA1C tests
酒井 庸禎
1
1酒井内科・皮フ科
キーワード:
空腹時血糖
,
随時血糖
,
グリコヘモグロビン(HbA1C)
,
HPLC
,
DCA 2000システム
Keyword:
空腹時血糖
,
随時血糖
,
グリコヘモグロビン(HbA1C)
,
HPLC
,
DCA 2000システム
pp.131-135
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100366
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Case 1
HbA1C即時検査の評価は患者さんに希望をもたらす
小○信○,男,48歳,164 cm,72 kg,職業:自動車部品製造工場 二交替勤務.
4年前に健診で糖尿病を指摘され,会社内の診療所でSU薬(オイグルコン2.5ミリ1錠)の処方を受けていたが,肥満が解消されずコントロール不良の状態が続いていたため,紹介を受けて来院した.外来担当医は,このような自覚症状がなく,食事療法もできていない患者さんは,まず自分の血糖の動向を知ることが大切と考え,血糖自己測定を勧めた.しかし患者さんが面倒なことはいやだと拒否したため,食事内容の聞き取りを基に栄養指導を行った.
Case 2
空腹時血糖のみからは血糖コントロールの推定が困難な例
末○保○(男)67歳,155 cm,58 kg,職業:小規模建設会社事業主.飲酒(-).
3年前に喉頭炎を主訴に初診した際,FBG 176mg/dL,HbA1C 9.8%から糖尿病を指摘された.以降,食事・運動療法とともにインスリンとSU薬の併用療法(朝アマリール1mg+夕方ペンフィル30 R 6単位)を続け,ほぼ良好なコントロールを維持していた.
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