Japanese
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チームでBrush Up 糖尿病治療
握力の低下している患者へのインスリン療法導入
Insulin therapy for the patients with low grasping power
朝倉 俊成
1
1太田西ノ内病院薬剤部
pp.494-495
発行日 2004年7月15日
Published Date 2004/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100192
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Case 握力が弱いため注入器ボタンが押せない
患者:KT,男性,59歳,BMI 24.9,2型糖尿病.
3年前に会社の健診で糖尿病と指摘されていたが,そのまま放置.2カ月前,近医に受診してインスリン療法(ノボリンR注フレックスペン:ノボ ノルディスクファーマ(株),以下フレックスペン)が開始された.しかし,HbA1Cが8.2%と,思うように血糖コントロールができず,食事療法などの指導も含めた教育入院を目的に当院に紹介されて入院した.入院時にインスリン自己注射の手技を確認したところ,握力が弱いためにフレックスペンの注入ボタンを完全に押せていないことがわかった.患者はそのことを全く気にしておらず,結果的に正しいインスリン量が注射されていなかった.そこで,イノレットR注(ノボ ノルディスクファーマ(株),以下イノレット)に変更したところ,確実に注射できるようになった.
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