特集 血糖自己測定(SMBG)―限界から可能性へ
Road of the Master Clinician
わが国の血糖自己測定(SMBG)の歩んだ道―池田義雄先生(タニタ体重科学研究所所長)に聞く
内潟 安子
1
1東京女子医科大学 糖尿病センター
pp.128-136
発行日 2004年3月15日
Published Date 2004/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100133
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池田義雄先生のご講演は聴いた方ならおわかりと思うがとてもわかりやすい.今回の対談も,インタビュアが不要(ほんとうはインタビュアの力不足による)なくらいわかりやすくかつ連続的に,血糖自己測定の研究に至った経緯,そして実践への活用に向けての貴重な歴史をお伺いすることができた.直接聲咳に接すると,これまで知られていなかったが実は大事な歴史の端々を知ることができる醍醐味がある.今回もしかりであった.先生の血糖自己測定研究に対する熱い情熱がメーカーを動かし,そして論文となった暁には世界中から別冊を求める手紙が万単位で押し寄せたくだりは圧巻である.インタビューした日は風も冷たい日であったが,私はとても熱くなった.
日本が世界に先んじて研究してきた血糖自己測定のリーダーであられる池田義雄先生は,もう先を凝視していらっしゃることが最後のくだりで出てくるが,これにはただただ感服した.
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