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特集 インスリン治療のエキスパートになる
10のコツ
2型糖尿病に対するインスリン治療のコツ
混合型インスリン(インスリンアナログ)を主体とした治療―患者さんのライフスタイルに合ったインスリンを選ぼう
Treatment mainly using mixed insulin(premixed insulin analogue)preparations
大谷 敏嘉
1
1さいたま記念病院内科
キーワード:
混合型インスリン
,
混合型インスリンアナログ
,
ライフスタイル
Keyword:
混合型インスリン
,
混合型インスリンアナログ
,
ライフスタイル
pp.345-349
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100097
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Case ライフスタイルに合ったインスリンを選択―夕食が遅く,夕食から就寝までの時間が短い場合
インスリン注射を開始する場合は,まず,ライフスタイルを確認することが必要である.朝食7:30[自宅],昼食12:00[会社],夕食19:00~22:00(休日18:00)[自宅],就寝23:00というライフスタイルである.
患者:39歳,男性,会社員.
161.4 cm,62 kg(BMI 23.8),血圧130/80 mmHg,既往最大体重66 kg
家族歴:糖尿病なし.
現病歴:2005年8月中頃全身倦怠感が出現.8月25日頃より口渇,多飲,多尿が出現.9月1日当科初診,入院.
臨床経過:初診時朝食後血糖530 mg/dL,HbA1C 10.1%.入院中の治療経過をBox 1に示した.ライフスタイルから9月6日より夕食時間を18:00から19:00にずらし,朝は速効型(R),昼,夕はノボラピッド30ミックス(R)(30Mix)を開始した.
退院後,普段はR-30Mix-30Mix(7-5-8単位).休日はR-R-30Mix(7-5-8単位).10月1日より6-5-8単位に変更.HbA1C:10月1日8.5%,11月19日7.9%と改善してきている(Box 1).
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