特集 クリニカルクエスチョンで学ぶ糖尿病治療薬—糖尿病治療の新しい潮流
カテゴリー別・糖尿病治療薬の特徴
速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
松橋 有紀
1
1弘前大学大学院医学研究科内分泌代謝内科学講座
キーワード:
速効型インスリン分泌促進薬
,
グリニド薬
,
ATP感受性K+チャネル
,
血糖非依存性のインスリン分泌
,
短時間作用型
Keyword:
速効型インスリン分泌促進薬
,
グリニド薬
,
ATP感受性K+チャネル
,
血糖非依存性のインスリン分泌
,
短時間作用型
pp.50-53
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227990
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Point
◎グリニド薬はスルホニル尿素薬(SU薬)と同様に,膵β細胞に存在するKATPチャネルのSUR1に結合することでインスリンを分泌させる薬剤であるが,SU薬に比し作用時間が短いことが特徴である.
◎食後高血糖が主体の2型糖尿病が良い適応である.インスリン分泌が高度に低下している症例は良い適応とはいえない.
◎少量のSU薬を含む糖尿病治療薬で血糖コントロールが良好な症例では,低血糖リスクを減らすことを念頭にグリニド薬へ変更している.
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