特集 2型糖尿病の薬物治療—Trend(かわること) and Traditionalism(かわらないこと)
Ⅱインスリン治療—Trend and Traditionalism
インスリン治療の第一選択は
各食前の(超)速効型インスリンの補充
片岡 仁美
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 地域医療人材育成講座
キーワード:
食後高血糖
,
超速効型インスリン
,
持効型インスリン
Keyword:
食後高血糖
,
超速効型インスリン
,
持効型インスリン
pp.481-485
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415200171
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Trend and Tradition
【Trend】
①2型糖尿病患者のインスリン治療の第1選択として持効型インスリンの1日1回投与の有用性と安全性が明らかとなっている.
②欧米では基礎インスリン療法の次のステップとして,食前の超速効型インスリンアナログとGLP-1受容体アゴニストはいずれも治療オプションとして重要である.
③インスリン分泌能の低い日本人の場合,二相性インスリン製剤や超速効型インスリンアナログの食前頻回投与の有用性も指摘されている.
【Tradition】
①二相性インスリン製剤の食前頻回投与や強化インスリン療法では,体重増加と低血糖に留意して治療を行う必要がある.
②食後高血糖の管理は重要である.
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