Brush Up! CDE―ワンランク上の糖尿病療養指導
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インスリンポンプ療法(CSII)の実際
会田 薫
1
,
小林 哲郎
1
1山梨大学医学部第3内科
pp.145-149
発行日 2006年2月15日
Published Date 2006/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100062
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Case
第14病日にCSII導入が著効を示した症例
47歳,女性.
第4子妊娠時(31歳)に糖尿病を指摘され,NPHの1回打ちでインスリン導入された.その後,抗GAD抗体陽性,空腹時血清CRP 0.1 ng/mLなどから1型糖尿病と診断され,NPHを朝夕の2回,昼に超速効型インスリン1回のインスリン治療を受けていたが,HbA1C 8~9%とコントロール不良のため,当科紹介,入院となった.入院後ただちに,毎食前に超速効型インスリンを,眠前に持効型インスリンを打つ強化インスリン療法に変更したが,血糖値の日内変動が激しかったため,CSIIを導入した(第14病日).当初,基礎注入量は0.5 U/hで開始し,血糖値の変動は抑えられたが(第16病日),まだ十分なコントロールではなかったため(第18病日),基礎注入量を時間により変更し(Box 1),良好なコントロールが得られた.現在,退院後1年半が経過しているが,HbA1Cは6.0~6.3%と良好なコントロールを保っている.
インスリンポンプ療法(CSII)はどこまで進歩しているのだろうか?
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