今月の主題 糖尿病診療の実際
治療
CSII使用の実際
小林 哲郎
1,2,3
Tetsuro Kobayashi
1,2,3
1虎の門病院内分泌代謝科
2冲中記念成人病研究所
3朝日生命成人病研究所
pp.1006-1007
発行日 1984年6月10日
Published Date 1984/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219067
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最近,従来の中間型インスリンでは血糖が不安な糖尿病例に,インスリン持続皮下注入療法(Continuous Subcutaneous Insulin Infusion:CSII)1)が施行され,長期間の良好な血糖コントロールを得ることが可能となっている.この治療法の原理は,速効性インスリンを夜間は少なめに,食事の際は多めに皮下注入してインスリンの調節性を高め,これにより正常人に近似した一日血糖値を得ようとするところにある.本稿ではCSII療法における手技の実際を具体的に述べてみたい.この治療法の効果と問題点に関しては別稿2)を参照されたい.
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