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メタボリックシンドローム―新しい診断基準と患者指導への生かし方
松尾 哲
1
1成田赤十字病院代謝内科
pp.124-129
発行日 2006年2月15日
Published Date 2006/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100058
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Case
メタボリックシンドロームの典型例にどうアプローチする?
54歳男性,会社員.
身長169.0 cm,体重71.0 kg,BMI 24.9,ウエスト周囲径90 cmの2型糖尿病患者.FPG 112 mg/dL,HbA1C 6.2%,IRI 21.4 μU/mL;血圧136/86 mmHg,LDL 144 mg/dL,HDL 36 mg/dL,TG 196 mg/dL.煙草20本/日.網膜症(-),微量アルブミン尿(-).1,800 kcalおよび塩分制限の指示あるも守れず.薬物療法(-).内臓脂肪面積283.6 cm2(Box 1).
安静時心電図は正常.血糖コントロールのみは良好で細小血管障害を認めない典型的なメタボリックシンドロームのこの患者に,今後何に最も注意を払い,どうアプローチしていったらいいのであろうか?
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