Brush Up! CDE―ワンランク上の糖尿病療養指導
Part 1 Brush Up! CDE
1型糖尿病の膵移植・ラ氏島移植の現状と将来
松本 慎一
1,2
1京都大学医学部附属病院臓器移植医療部
2京都大学大学院薬学部薬学研究科
pp.135-139
発行日 2006年2月15日
Published Date 2006/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100060
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Case
世界初の生体膵島移植成功症例
15歳時にインスリン依存状態糖尿病を発症した27歳の女性.
インスリン強化療法を行うも無自覚性を含む低血糖があり血糖は不安定であった.
膵提供者は46歳の患者の母親で,75 gOGTTで正常パターン,HbA1Cは5%でBMIは24.8であった.
提供された膵体尾部から約40万個の膵島が分離され直ちに移植された.移植後血糖値は安定し,22日目にインスリン離脱.提供者は術後18日目に退院,1カ月以内に仕事に復帰した.移植後半年が過ぎ提供者,患者ともに経過良好である.
1型糖尿病の膵移植・ラ氏島移植はどこまで進歩しているのだろうか?
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