Japanese
English
特集 糖尿病診療の神話と事実―日常診療のなかの不確実性
神話と事実
運動は食後2時間前後に,30分以上続けなくては血糖値が低下しない
The blood sugar level doesn't decrease when the exercise will not be continued for 30 minutes or more about two hours after the meal.
山之内 国男
1
1山之内糖尿病予防研究所クリニカルデスク
キーワード:
有酸素運動
,
インスリン抵抗性
,
歩行
,
減量
,
安静時代謝率
Keyword:
有酸素運動
,
インスリン抵抗性
,
歩行
,
減量
,
安静時代謝率
pp.753-757
発行日 2005年9月15日
Published Date 2005/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100025
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Case 1 歩数計で1.5万歩/日を維持し減量と血糖コントロール改善に成功した男性肥満2型糖尿病患者
患者:57歳,男性,会社員,171 cm, 96 kg.
10年前に高血糖を指摘されたが放置.3年前健診で糖尿病と診断され近医にて経口血糖降下薬でフォローされていた.今回血糖コントロール不良(HbA1C 10.0%)となり当院紹介された.
治療経過:1,800 kcalの栄養指導と歩行を中心とした運動療法を外来にて指導した.運動は歩数計にて総歩行量をモニターしマイカーから地下鉄バス通勤に変え,バス停1区手前降車歩行と夕食後一日歩数が1.5万歩となるように妻との散歩(約1時間)を日課とするようにした.3カ月後には経過表(Box 1)のようにHbA1Cと体重が著明に減少,経口血糖降下薬は漸減中止となった.以後一時的に膝痛が出現して中断したが,食事運動療法のみで良好な血糖コントロールが維持された.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.