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特集 糖尿病診療の神話と事実―日常診療のなかの不確実性
神話と事実
食事の摂取エネルギーは標準体重と日常の労作から求める
The carloric intake is decided by the standard body weight times the daily labor rate.
吉田 俊秀
1
1京都市立病院糖尿病・代謝内科
キーワード:
肥満
,
安静時代謝量
,
遺伝子多型
,
テーラーメイド型栄養指導
Keyword:
肥満
,
安静時代謝量
,
遺伝子多型
,
テーラーメイド型栄養指導
pp.745-748
発行日 2005年9月15日
Published Date 2005/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100023
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Case 遺伝子診断に基づくテーラーメイド型栄養指導により減量に成功し糖尿病が改善した肥満2型糖尿病患者の1例
患者:55歳,女性.身長159 cm,体重78.8 kg,BMI 31.2.
1年前から2型糖尿病.FBS 154 mg/dL,HbA1C 6.9%.1,400 kcal糖尿病食と1日5,000歩の散歩の指示を守っているつもりだがやせない.「やせると糖尿病も良くなる」という開業医のアドバイスで受診.消費エネルギー量は実測安静時代謝量890 kcal/日+運動エネルギー量250 kcal/日(1日5,600歩)+食事誘発熱産生200 kcal=1,340 kcal.遺伝子解析では,β3遺伝子ホモ型,UCP 1遺伝子ホモ型.通常の減量食より300 kcal減らした900 kcal食が必要なタイプ.この減量食と1万歩歩行を指導.体重は3カ月後71.4 kgに,HbA1Cも5.0%に改善.
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