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第48回日本糖尿病学会年次学術集会に参加して―2005年5月12~14日(神戸市)
田丸 正明
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1社会福祉法人恩賜財団済生会今治第二病院
pp.710
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100018
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神戸大学春日雅人会長のもと第48回日本糖尿病学会年次学術集会が5月12日~14日に神戸市で開催されました.
「生命科学が切り拓く糖尿病学の新たなステージ」をメインテーマとして会長講演,特別講演の他に特別シンポジウム1,シンポジウム16,教育講演12,一般演題約1,500,ランチョンセミナー40・イブニングセミナー9と盛りだくさんの内容でした.
シンポジウム1「糖尿病診療における臨床心理の役割と実際―臨床と知の場」は文化庁長官河合隼雄先生,石井均先生(天理よろづ相談所病院 内分泌内科)を座長としてケーススタディと講演が行われました.挙児希望の1型糖尿病の患者の話が呈示され,皆藤章先生(京都大学大学院 教育学研究科),原千晴先生(北海道大学病院 看護師)も加わったディスカッションでぐんぐん深められてゆく感動の135分間でした.河合先生のお話で「いつも患者さんの話を聞いているせいか私にはうち明け話をしやすいらしくタクシーの運転手さんが身の上話に熱中して道を間違えられたこともあるんです」には場内爆笑でした.
心理・行動変容に関しては療養指導などの一般演題でも活発に討議され,さらにランチョンセミナーでも,「食コーチング」による栄養相談,糖尿病患者への心理的サポートの発展と深化,Enhancing Patient Self-Managementなど重点的に取り上げられていました.
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