地域・家庭医療学実践記・8
少ないチャンスをものにする!
涌波 満
1
1ファミリークリニックきたなかぐすく
pp.774
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903600
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以前に,家庭医は各診療科目にとらわれない,プライマリ・ケアレベルでのトレーニングを十分に積んでいると記しましたが,広範囲に及ぶ知識や技能を維持し,またup-to-dateにしていくことは並たいていのことではないと肝に銘じています.
かぜや高血圧の診断・治療のように,毎日の診療の中で使用する知識や,腹部超音波検査や外傷の縫合などの一般的な技能の維持はそれほどに問題になるとは思えませんが,頻度としては低いけれども,見逃してはならない疾患へのアプローチ法(頭痛患者に対する髄膜炎やくも膜下出血の診断など)や,たまにしか使うことのない手技(短下肢用のギプス固定術や抜爪術など)に自信をもって対応できるようにしていく工夫が必要です.
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