連載 鉄郎おじさんの町から病院や医療を見つめたら…・2
ピンチはチャンス
鉄郎
1
1「おおぞら」いぞく塾
pp.966-967
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101065
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元公務員のYさんは一人暮らし.健康診断で初期の胃がんが見つかり手術を受けた.ところが手術後の経過が悪く,イライラし始めた.1か月で退院と聞いていたのに,すでに2か月.家に帰っても誰もいないし,今の状態では帰れないとわかっているが,家が恋しくなってきた.
そこで看護師に「帰してくれ」と伝えたが,「無理」と,あっさり言われてしまう.その言い方にムカッときたYさんは,点滴の管やオシッコの管などを全部自分で外して暴れ出した.ベッドは飛び散った血で赤くなる.そして,「ネクタイもってこい.スーツはどこにあるんだ」と大騒ぎになった.
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