外来で見逃された症例―あなたの診断は?・22
左胸の痛みとパチパチという胸部異常音を主訴に来院した若年男性
鈴木 彩
1
,
米波 浩二
1
,
生坂 政臣
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科
pp.597,676
発行日 2000年7月15日
Published Date 2000/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414903023
- 有料閲覧
- 文献概要
症例:29歳,男性.夕方頃,突然,左前胸部痛が出現し,翌日になっても軽快しないため近医を受診したところ,肋間神経痛といわれた.鎮痛薬を処方され,症状はやや軽快したが,就眠時に左側臥位にて前胸部に「パチパチ」という音に気づき,心配になって翌日当科を受診した.やせ型で,血圧119/60mmHg,脈拍90回/分(整),体温36.1℃.胸部聴診上,左側臥位にて過剰心音と思われる異常音を聴取した.胸部X線写真を示す(図1).
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.