外来で見逃された症例―あなたの診断は?・10
胸痛を訴える背筋が伸びた若年男性
米波 浩二
1
,
生坂 政臣
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科
pp.581,660
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902760
- 有料閲覧
- 文献概要
症例:22歳,男性.大学の試験期間中で過労ぎみ.数日前より時々,前胸部に約5分間の刺し込むような痛みを自覚するが,冷汗は認めず,また歩行中に動悸が出現したため当科受診.血圧110/44mmHg,脈拍85回/分,整,体温36.6℃.胸部では心尖部にLevine II/IVの収縮期雑音を聴取した.血算,生化学検査はすべて正常範囲であった.安静時ECGに不完全右脚ブロックを認めた.胸部X線写真(図1)を示す.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.