遺伝カウンセリング・6
聴覚障害者の遺伝カウンセリング
藤村 聡
1
,
福井 次矢
1
,
John G. Rogers
2
,
塩田 浩平
3
,
榎本 雅夫
4
,
嶽 良博
4
,
芝埜 彰
4
,
硲田 猛真
4
,
斉藤 優子
4
,
十河 英世
4
1京都大学医学部附属病院総合診療部
2Royal Children's Hospital
3京都大学大学院医学研究科生体構造医学講座(形態形成機構学)
4日本赤十字社和歌山医療センター耳鼻咽喉科
pp.1016-1017
発行日 1999年11月15日
Published Date 1999/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902864
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- 文献概要
【症例1】先天性の感音性難聴と診断されている32歳の男性と29歳の女性が,結婚と将来の出産について相談するために遺伝カウンセリングの外来を受診した.どちらも家族歴のない孤発例で,妊娠中の母親のウイルス感染を含め,母子共に周産期の異常はなかった.
【症例2】高音域障害型の進行性感音性難聴の人が家族に数人いる29歳の男性(図1)と,本人にも血縁者にも聴覚障害のない25歳の女性の結婚相談.男性本人も,小学校高学年頃から他の難聴の血縁者と同じタイプの高音域障害型の感音性難聴が進行して,現在補聴器を使用している.
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