特集 Point of care ultrasoundを循環器診療に活かす
診る2
胸痛を訴える患者の診断
和田 靖明
1
1山口大学医学部附属病院検査部
キーワード:
POCUS
,
FoCUS
,
急性大動脈解離
,
急性肺血栓塞栓症
,
急性冠症候群
Keyword:
POCUS
,
FoCUS
,
急性大動脈解離
,
急性肺血栓塞栓症
,
急性冠症候群
pp.112-117
発行日 2023年2月9日
Published Date 2023/2/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001162
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近年,超音波装置の開発により高性能・小型化と携帯性に優れる装置が普及し,急性期診療を支援する超音波法としてPOCUSの重要性が認識されてきている。特に,急性発症し病態が急変して突然死に至ることや,死に至らなくとも重度の後遺症を残す可能性が大きい循環器疾患において,非侵襲的かつリアルタイムに救急医療の現場やベッドサイドで疾患や病態を迅速に把握するために活用できる心エコーは必須ツールである。そのため,循環器専門医でない医療従事者が,プロトコールに沿って網羅的に,原則として断層法のみを用いて施行するPOCUS(FoCUS)が注目されている。しかし,FoCUSをより有効活用するためには,検査者自身が超音波の特性や緊急性のある疾患の鑑別ポイントを理解しておくことが重要である。
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