特集 便秘と下痢
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正田 良介
,
木下 芳一
,
伊東 明美
,
中村 光男
,
佐々木 大輔
,
篠浦 丞
pp.246-247
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902683
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Q1 浸透圧性下痢が疑われた場合,どのように診断にアプローチしますか.
A 経静脈的に水分補給は確保した状態で,経口摂取をすべて止めて,下痢が改善するかどうか12~24時間程度観察する.その際,経口内服薬にも注意が必要.なぜならば,錠剤には乳糖(「乳糖不耐症」の項参照)あるいは水剤にはソルビトール(人腸管では分解不可能)が,基剤として添加されている可能性があるためである.診断困難症例では,便中のosmotic gapの測定は診断を確定する際には必要となる場合がある(例:浸透圧性下剤の濫用を隠蔽している患者など).
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