外来で見逃された症例―あなたの診断は?・4
鼠径部の無痛性腫瘤
米波 浩二
1
,
生坂 政臣
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科
pp.5,94
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902627
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症例:82歳,女性.朝,起床時より右鼠径部に腫瘤を触れ,当科の外来を午前に受診.腹痛はなく,排便,排尿に異常を認めない.手術歴なし.血圧142/72mmHg,脈拍72回/min,整,体温35.6℃.胸腹部に異常所見を認めないが,右鼠径部に3~4cm大の圧痛を伴わない非拍動性,非可動性の硬い腫瘤を触知した.外来での超音波検査では,一部に不整形の高輝度を示す径約2cmの嚢胞性病変を認めた(図1).
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