外来で見逃された症例―あなたの診断は?・12
無痛性肉眼的血尿と膀胱残渣エコー
生坂 政臣
1
,
塩田 香
1
,
亀谷 学
1
1聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科
pp.773,848
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902803
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症例:54歳,男性.一昨日よりの無痛性の肉眼的血尿で当科初診.全身症状はない.生来健康で,既往歴,家族歴に特記事項なし.受診時,発熱なく,身体所見は正常範囲であった.腎,膀胱エコーを施行したところ,水腎症や腎腫瘍病変はみられず,膀胱内に残渣様の高輝度領域を認めた(図1).しかし,左右の体位変換でこの高輝度病変は可動性であったために,凝血塊と判断された.一般血液検査を行い,翌日再診とした.
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