Update '98
通常の外来診療におけるインフォームド・コンセントの実際
大西 弘高
1
1佐賀医科大学総合診療部
pp.123
発行日 1998年2月15日
Published Date 1998/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902371
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皆さんは,外来における処方や簡単な検査をするにあたって,インフォームド・コンセント(IC)を意識されていますか?本来は「実施しようとする処置や治療についての基本的な情報を前もって患者に提供し,かつ患者がこれに同意してからでなければ,医師は患者に手を加えたり治療を開始したりしてはいけない」ということがICの根本の考え方であり,法的原理です.このたび,上記のことを検証するために,興味ある研究がされていましたので,ご紹介したいと思います.
Braddockらは,ICのプロセスが外来という環境でどのように実行されたかということを,オレゴン州ポートランドの市街地にある53の診療所において調査しました.そして,qualita-tive researchの手法により,外来インタビューの録音テープを聴いて,臨床決断の有無とその際のICが理想的に行われたかどうかが検証されました.
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