いま開業はおもしろい
小回りのきく皆でつくる医療
宮坂 圭一
1
1宮坂医院
pp.1072-1073
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902027
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「開業はおもしろい」という意味合いの中に2つの考えが浮かぶ.自分の医療ができておもしろいという考えと自分なりの医療はしているが,それ以上に自分の趣味が十分に生かせておもしろいという考えである.どちらもおもしろく楽しいが,筆者の場合は前者にあたる.それは,開業したからでなく,大学病院でも同じである.つまり,結局医療が好きで楽しいからおもしろいのであり,それを行う場所は関係ないと思っている.
多くの先輩をみていると大学で多くの業績を残しても,開業すると学会で発表することもなく,医師会で貢献することもなく,地域で活躍しているという噂も聞かない人が多い.確かに開業医は,大学病院などの高度医療とは違い,技術面を追求することは少ない.だが,医療の原点として人とのふれあいから学ぶものは大きく,第一線で探求心を鼓舞される.
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