総合外来
微熱症例の診察における注意点―心身症患者の難治性心因性微熱を通して
清水 正彦
1,2
,
向野 賢治
1
,
清水 和彦
2
,
荒川 規矩男
1
,
井手 耕一
3
1福岡大学医学部第2内科
2清水産婦人科内科
3聖マリア病院国際保健センター
pp.1008-1009
発行日 1996年11月15日
Published Date 1996/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902009
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■心因性微熱の診断は,問診(熱型と熱の持続期間,随伴症状,睡眠の状態,食欲と体重の変化,精神的ストレスやライフスタイルの状態,微熱に対する解釈モデルなど)の結果と自覚症状と身体所見で異常所見が少なく,炎症所見(CBC,ESR,CRP,蛋白分画など)に異常がない場合にはじめて可能である.
■カウンセリング,マイナートランキライザー,漢方製剤(補中益気湯)で完治が得られた.
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