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微熱
坂本 秀夫
1
1東大
pp.10-12
発行日 1950年9月15日
Published Date 1950/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906699
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微熱の定義 微熟とは,安靜に腋窩で檢温し,平均して,37,2°乃至37,3℃から37,5°-37,6℃迄の輕熱がある場合を云い,特に,それが10日或は1ヵ月乃至それ以上も續き,その原因の診斷が簡單に判らないような意味が含まれています。
微熱の凡てが病的ではない 發育期の健康兒童の中にも,健康な中學生,女學生の中にも微熱を呈するものは決して少くありません。また厚着をしたり,温度の高い部屋に居つたりして,體温が鬱積して微熱のでることもあり,健康者でも過激な運動や非常に多量の食餌をとつた後には新陳代謝が亢進して微熱のでることもあります。
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