総合外来
災害救急医療での小児のみかた
山田 至康
1
1六甲アイランド病院小児科
pp.174-175
発行日 1996年2月15日
Published Date 1996/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901756
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■災害医療は日常の救急医療と比べて,不十分な医療資源で圧倒的多数の負傷者の救命に当たらねばならない点が異なる.
■災害医療においては疾患構造が災害発生から時間的経過により変化することが知られているが,小児医療に関しても同じことが言える.災害発生48時間以内はトリアージ,心肺蘇生,打撲からクラッシュ症候群に至るまでの救急処置,48時間以降は被災地に残った子供の健康管理,数カ月後に起こってくる心的外傷後ストレス障害(PTSD,J1)への対応が重要である.
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