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特集 外来診療における画像診断
心エコー
正常像
Echo Cardiography : Normal Case
山本 邦彦
1
1雪の聖母会聖マリア病院循環器内科
pp.1004-1006
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901669
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心エコー図法は,プローブ(探触子)を胸壁に当てるだけで像が得られるという簡便さと,被検者にほとんど苦痛を与えない非侵襲性のため,日常臨床で汎用されている.心エコー図法の特長は,心臓カテーテル検査法と違い,弁や他の構造物の断面が直接見られ,また心筋の厚さや収縮状態もリアルタイムで観察できることである.また,ドップラー法(特にカラードップラー法,J1)も心臓血管造影法のように造影剤を使用することなく,自然な状態での血流情報が得られるので,両者を併用すると,ほとんどすべての器質的心疾患の診断が可能といっても過言ではない.先天性心疾患,心臓弁膜症,心筋梗塞,心膜液貯留などでは,特に有用である.
断層心エコー図法では種々のエコーウィンドウ(J2)が存在するので,それぞれのアプローチで何が観察できるのかを把握しておく必要がある.
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