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若年小児における喘息と喘鳴
溝渕 和久
1
1今西医院
pp.750
発行日 1995年8月15日
Published Date 1995/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901600
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喘息は単一の容易に認識できる疾患と思われているようである.しかし,Martinezらはその見解に対して疑問を投じた.彼らは若年小児の喘鳴について調査し,喘鳴を生じる小児にはいくつかの明確に識別できる集団が存在することを発見した.この結論は近いうちにすべての年齢に適用されるだろう.
彼らの研究は従来の研究と比べて,手法的にいくつかの重要な相違点がある.まず一般住民に基づいた研究をしたことである.したがって,その結果を重症喘鳴疾患やアトピー家族を選んで行った病院に基づく研究の結果と同等に扱うことはできない.第2に彼らは喘息の診断ではなく,喘鳴の臨床的問題に焦点を当てたことである.最後に新生児を登録したので,一過性の幼児の喘鳴の型が同定できたことである.
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