今月の主題 動きながら考える内科エマージェンシー
ターニングポイントの判断
呼吸困難と喘鳴—心不全か喘息か?
野口 善令
1
1京都大学医学部附属病院総合診療部
pp.832-834
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908136
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ポイント
急性左心不全(肺水腫)のなかには喘鳴のみで湿性ラ音を聴取しないものがあり,心不全か喘息かの鑑別で迷う場合がある.
喘鳴は心不全の存在を除外しない.
心不全(特に左心機能不全)を疑わせる病歴や身体所見があれば,まずその治療を試みる.
他方を完全に除外してどちらかに決める必要はなく,可能性が高いと思われるほうの治療から試みる.
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