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その喘鳴、本当に喘息発作ですか?
小島 弘
1
1JCHO東京新宿メディカルセンター 呼吸器内科
pp.1015-1016
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202769
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CASE
患者:58歳、男性。主訴:呼吸困難、喘鳴。
現病歴:呼吸困難を主訴に、近医より喘息発作として紹介受診される。1週間前に体幹部に皮疹が出現したため皮膚科を受診し、非特異的な中毒疹の診断でミノサイクリンが処方されたとのこと。皮疹は痂皮化したが、1週間の経過で喘鳴と呼吸困難を自覚したという。
既往歴:なし。喫煙歴:20本/日×38年。現症:体温36.7℃、血圧124/81mmHg、脈拍数115回/分、呼吸数18回/分、SpO2 94%(室内気)。
身体所見:胸部聴診で両側全肺野に呼気時wheeze。
検査所見:WBC 12,910/μL、Eos 23.4%、CRP 0.867mg/dL、IgE 1,860U/mL。
画像所見:胸部CT(図1, 2)には両側びまん性に気管支血管束の肥厚が見られ、肺野にすりガラス影や浸潤影は指摘されない。
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