Japanese
English
特集 在宅医療を成功させる
在宅医療のスキル
感染患者のマネージメント
Management of the Infected Patients
坂井 信予
1
1佐久総合病院地域医療部地域ケア科看護婦訪問看護ステーションうすだ
pp.602-605
発行日 1995年7月15日
Published Date 1995/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901556
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
■症例 MRSAにより家族がパニックになった症例
患者 87歳,男性.
総胆管結石,多発性悩梗塞により寝たきり,ADL (activities of dailyliving:日常生活動作)全介助.外胆嚢痩造設,経管栄養,膀胱カテーテル使用にて退院となった患者.入院中,喀疾・尿よりMRSA (methicillinresistant staphylococcus aureus;メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の検出があり,退院に当たって主たる介護者である嫁に医師より,MRSAの保菌状態であると説明があった.嫁は納得し,退院となった.しかし退院後,MRSAについて嫁より聞いた家族が,マスコミ報道の影響で「もう死んでしまうかもしれない」,「会社で差別されるかも…」といった内容でパニックになってしまった.このため家族全員を集めて,再度MRSA保菌の意味とその感染予防について説明を行い納得してもらった.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.