一般医のための画像診断セミナー
虫垂炎の超音波診断
湯浅 肇
1
,
井出 満
2
1聖隷三方原病院総合診療部
2岸和田徳洲会病院腹部超音波室
pp.171-175
発行日 1995年2月15日
Published Date 1995/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901435
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■虫垂炎の診断には,周囲の状況(間接サイン)から虫垂炎を疑い,次いで虫垂自体(直接サイン)を探す.
■間接サインのうちで重要なのは,上行結腸の便が軟便となること,回盲部付近のリンパ節の腫脹である.
■回盲部にガスが多く,見にくい場合には虫垂炎の可能性は少ない.
■虫垂を探す場合,盲腸の出口を探し虫垂にたどりつく方法と,虫垂本体を直接探す方法がある.
■虫垂はpsoasの前方に存在するのが大多数例だが,みつからない時は内外腸骨動静脈三角部や盲腸の後方,または外側も検索する.
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