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特集 消化器症状へのアプローチ―癌を見落とさない
臨床検査選択のガイドライン
下部消化管注腸X線検査
Barium Enema Examination
中嶋 秀麿
1
,
牛尾 恭輔
1
1国立がんセンター中央病院放射線診断部
pp.1092-1094
発行日 1994年12月15日
Published Date 1994/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901367
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■大腸癌の診断に当たって,臨床症状,身体的所見を十分に把握し,それらの症状から大腸疾患ないしは消化器疾患が疑われる患者に対して,大腸の形態学的診断法(注腸X線検査・内視鏡検査)を最初に選択して実施する.
■注腸X線検査の感度:95.5%~84.5%と言われているが,大腸は腹部を一周するかのごとく走行する管腔臓器であり,屈曲や捻れが多い.見逃しの要因の背景には,造影剤の不良,腸管の収縮,前処置の問題があることを念頭に置く.
■大腸癌術後の残存腸管に対しても十分な経過観察が必要である.
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